セマンティックエディタは産総研サービス工学研究センターで開発中のJavaアプリケーションです。 JRE5以降のJRE (Java Runtime Environment; J2SEに含まれます) が必要です。 JRE6以降を推奨します。 下記のJWS版を使うと、 適当な版のJREがなければ自動的にダウンロード・インストールされます。 Mac OS X用のJavaはここにあります。
セマンティックエディタを使うにはユーザ名とパスワードが必要です。 これらを取得するには橋田までご連絡下さい。
2008-06-02
桐畑 輝樹 (豊橋技科大)・橋田 浩一 (産総研)
セマンティックエディタは産総研サービス工学研究センターで開発中のJavaアプリケーションです。 JRE5以降のJRE (Java Runtime Environment; J2SEに含まれます) が必要です。 JRE6以降を推奨します。 下記のJWS版を使うと、 適当な版のJREがなければ自動的にダウンロード・インストールされます。 Mac OS X用のJavaはここにあります。
セマンティックエディタを使うにはユーザ名とパスワードが必要です。 これらを取得するには橋田までご連絡下さい。
ダウンロードページ (上記とは別のユーザ名とパスワードによる認証が必要です) の DB/saEditor → Editor → Stable versionから、 下記のいずれかをダウンロードして下さい (JWS版をお薦めします)。
Java Web Start用のスクリプトeditor_stable.jnlpです。 ブラウザの右クリックで「名前を付けて保存」等を選んでダウンロードして下さい。 起動の際にセマンティックエディタ本体の最新版のインストールが自動的に行なわれます。
アプリケーションのアーカイブsaEditor.tar.gzです。 ダウンロード後、適当なディレクトリに展開すればインストール完了です。 起動の際に最新版の自動的インストールは行なわれません。
上記でダウンロードしたeditor_stable.jnlpを実行して下さい。 インターネットに接続されている場合、 JREの適当な版がインストールされていなければ、 自動的にダウンロード・インストールが行なわれます。 また、セマンティックエディタの最新版がインストールされていなければ 自動的に最新版のダウンロードとインストールが行われます。 最初の起動の際は必ずセマンティックエディタの本体をダウンロードするため、 インターネットに接続している必要があります。 JRE6ではなくJRE5を使う場合は、Javaコンソールを表示しない設定にして下さい。 Javaコンソール等を表示しない設定は、Windowsの場合、 で行ないます。
上記でインストールしたディレクトリの、saEditor.bat (Windowsの場合) またはsaEditor (UNIX系OSの場合) を実行して下さい。
起動すると、下のようなが表示されます。 ユーザ名とパスワードを入力してをクリックして下さい。
やの設定は、 大学や会社のファイアウォールを越えて サーバにアクセスするためのものものですが、通常は不要です。 なお、このダイアログは、起動後にで呼び出すことができます。
ユーザ名とパスワードは管理者から発行されます。 これらがないと作成したコンテンツを共有することができません。
認証が完了した後、サーバとの通信が可能な状態であれば、 サーバからのメッセージ (アップデート情報など) が表示されます。 重要な情報が含まれる可能性があるので、必ず内容を確認して下さい。 確認したらをクリックして下さい。
セマンティックエディタを初めて起動したときは、 システムオントロジーを含む初期ローカルキャッシュが自動的にダウンロードされます。
サーバとの通信が行なわれている間は、 下図のように通信停止ボタン ( の下) が赤くなって押下可能になります。
下にセマンティックエディタの画面の全体を示します。
会社や大学によってはファイアウォールのせいで通信ができないことがあります。 その場合は、で設定ダイアログを表示し、 下のようにタブで を選び、 でシステムオントロジを開いて、 を実行して下さい。
をチェックすると通信ステータスウィンドウが現われ、 ここに通信の内容が表示されます。通信の失敗は赤字で表示されます。
JRE5でJavaコンソールを表示した状態でJWS版を使っている場合など、 セマンティックエディタの終了の際にローカルキャッシュが壊れて 次の起動ができなくなることがあるかも知れません。 そのような場合は、ローカルキャッシュ (Windowsの場合は C:\Documents and Settings\ユーザ名\.sa\cache) を消去して下さい。
、 Alt-F4、 またはCtrl-Qで終了して下さい。
Windowsの場合は、からアンインストールを行って下さい。
展開したディレクトリを削除して下さい。
ユーザディレクトリ(Windowsの場合は C:\Documents and Settings\ユーザ名\ など) に残るプラグインとキャッシュ(.sa ディレクトリ)を削除して下さい。
ダウンロードページ でサンプルプラグイン (Serialize、Search、Duplicate、Graph Searchなど) が公開されています。 「Install」リンクをクリックして実行するとインストールできます。 セマンティックエディタが動作中でもインストール可能です。
プラグインはjnlp形式またはjar形式で配布されます。 どちらの場合も当該のファイルを実行することによってプラグインをインストールできます。
インストールしたプラグインは、ユーザディレクトリの直下の .sa/plug-inディレクトリに置かれます。 不要になったら削除して下さい。 Windowsの場合、上記の方法でインストールしたプラグインについては、 からアンインストールして下さい。
セマンティックエディタはRDF (Resource Description Format) のグラフを共同作成するためのソフトウェアツールです。 グラフはノードとリンクからなり、 ノードはハイパーノード (グラフを中に含むノード) でも構いません。 画面のトップレベルもハイパーノードです。その他のハイパーノードの 内容であるグラフは各々サブウィンドウの中に表示されます。
セマンティックエディタの画面には「グラフモード」と「ツリーモード」と いう2通りの表示のモードがあります。 トップレベルのウィンドウは通常はグラフモードになっていますが、 サブウィンドウは通常はツリーモードになっています。 ウィンドウの背景を右クリックすると現われるコンテキストメニューから 「ツリーモードに変更」または「グラフモードに変更」を選択すると ツリーモードまたはグラフモードに変更することができます。
グラフモードでは、グラフに含まれる各ノード、各リンクがちょうど 1回ずつ出現するようにグラフを単純に表示します。 ツリーモードではグラフを木のように表示しますが、各ノード、 各リンクは複数回出現しても良いので、木の形で任意のグラフを 表示できます。 ツリーモードではウィンドウの左端に縦長の長方形が現われます。 この長方形は当該のハイパーノード自体を表わします。
ツリーモードでは、カーソルの位置に応じて黄色い破線 (上の図ではノードFの右側の破線) が表示されますが、 これは、ドラッグ&ドロップ による実体の移動や新たな実体の作成によって実体が挿入される位置を示しています。
上の図の状態でCtrl-T を実行すると、 現在フォーカスされたウィンドウの中にノードの一種である テキストノードがノードFの右側に新たに作られます。 テキストノードができると、 その内容としてテキストを入力できる状態になっています。
ここで背景をクリックするなどしてテキストを入力せず空にすると、 ノードのタイプであるクラス (この場合には rdfs:Resource) のラベル (この場合には Resource)が表示されます。
実体 (ノードまたはリンク) の左肩の赤い星印は、その実体 の最新の情報がサーバに送信されていないことを示します。 「同期」を実行するとその情報がサーバに送信され、星印が消えます。
実体のタイプ (ノードの場合はクラス、リンクの場合は属性) を変更するには、その実体を右クリックして現われる コンテキストメニューから適当なタイプを選択します。
ノードをダブルクリックすると、 そのノードに対応するサブウィンドウが開きます。 たとえば上図の例で`Resource'ノードを ダブルクリックすると、 下のようになります。
このサブウィンドウの中にノードを作ると、 `Resource'ノードの枠線が2重になりますが、 これはこのノードが非空のハイパーノードになったことを表わします。
さらにノード`B'をこのハイパーノードの中に ドラッグ&ドロップすると、 サブウィンドウの背景が緑色になりますが、これは`C'ノード を根とする部分木が`Resource'ノード自身も含めて `Resource'ノードの要素となり、`Resource'ノードがトップレベルの ハイパーノードの要素でなくなくなったため、 このサブウィンドウの内容が現在のプロジェクトの外にあることを 示します。
ツリーモードでは各実体を Ctrl+ドラッグ&ドロップ することによってその実体の新しい出現を作ることができます。 また、リンクの端 (3角か丸の部分) を背景に ドラッグ&ドロップすると、 ドロップ先にその端につながったノードの新しい出現ができます。 たとえば、下のように「例」リンクの右端をノード`A'の右側に ドラッグ&ドロップすると、
ひとつの実体のある出現を別の出現に ドラッグ&ドロップ すると、2つの出現を後者に統合できます。
終点がrdfs:Literalタイプまたはxsd:Datatypeタイプである属性 (データ型属性) のインスタンスと終点は始点であるノードの内部に埋め込まれます。 それらを閲覧・編集するには、 ノードに関して「データ型属性の編集」 (Ctrl-G) を実行します。
以下のようなメニューを見れば操作の仕方は大体わかると思います。 たいていのコマンドにキーボードショートカットを定義してあるので活用して下さい。
「操作」メニューにはクリックやドラッグによる操作が括弧内に示されている項目があります。 たとえば、ノード内のテキストの「編集」は、 ノードを Ctrl-ダブルクリック するか、 ノードを選択した状態で Ctrl-E としても実行できます。
背景を右クリックすると(サブ)ウィンドウのコンテキストメニューが現われます。
この他に、ノードを右クリックして現われるコンテキストメニューからも さまざまなコマンドが実行できます。 リンクのコンテキストメニューからは属性を選択できます。
ノードとリンクの総称。
テキストノード、メディアノード、またはオントロジーノード。 これらはハイパーノードとなって要素を持つことができる。 要素を持つノードの縁は2重線で表示される。
テキストを内容として持つノード (テキストが空ならクラスのラベルが表示される)
メディア(任意のファイル)を内容として持つノード
クラス(ノードのタイプ)または属性(リンクのタイプ)を表わすノード
実体の間の関係を表す実体。
ハイパーノードを指し、それを表示するウィンドウのサイズや それに含まれるサブウィンドウ等の情報を含むファイル
プロジェクトファイルによって指されたハイパーノードと その子孫の実体からなるコンテンツ。
ハイパーノードの内容であるグラフを表示するサブウィンドウを開きます。
(サブ)ウィンドウをスクロールします。
実体のURIを以下のいずれかの操作で入力すると、 その実体をできます。
実体同士(通常はノード同士)を結び付けます。
ノードの内容のテキストを編集します。 オントロジーノードの内容(URI)も編集できます。
実体の位置を変更します。
リンクの先端(3角形の部分)または末尾(丸い部分)を他の実体にドラッグ&ドロップするとリンクの端点が付け換わります。
ツリー表示モードでリンクのいずれかの端を実体がないところに ドラッグ&ドロップすると、 その端が付いていた実体の新たな出現がそこにできて、ドラッグした端が その出現に付きます。
ノードがどのクラスのインスタンスか、 リンクがどの属性のインスタンスかを設定します。 クラスと属性は、システムオントロジーまたはプロジェクトオントロジー で定義されたものから選べます。
いずれかのノードを右クリック
いずれかのリンクを右クリック
ノードには、 単文(テキスト)/メディア/オントロジーという3つの種別があります。
サーバと通信することによって他の利用者とコンテンツを共有することができます。 サーバとの通信には主に(再帰的)同期を使って下さい。
フォーカスされたノードとその要素の実体について、 前回の通信より後の変更をサーバに送信し、 またサーバでの変化を取得します。
フォーカスされたノードとその子孫の実体について、 前回の通信より後の変更をサーバに送信し、 またサーバでの変化を取得します。
通信によって実体の枠線の色が変化することがあります。 各色の意味は下記の通りです。
最近の通信によって新たに出現した。
サーバでの変更 (子孫に関する変更を含む) が取得された。
ノードの子孫に関するサーバでの変更に未取得のものがある。
セマンティックエディタが初期状態で使用できるオントロジーは、 システムオントロジーに含まれる下記のものです。
言語的関係のオントロジー (rel (middle-grain linguistic relations) は文間の関係 (談話関係) 等の意味的な関係を定義しています。 通常の文章に相当するコンテンツはこれらの関係を使って作ります。
ここでは「サザエさん」の家系図を作ってみましょう。 以下に図で示すコンテンツはすべてグラフ表示モードになっていますが、 ツリー表示モードでも実質的に同じことができます。
家族関係を記述するためには、 そのためのオントロジーをプロジェクトオントロジーにインポートしてオントロジーを反映する必要があります。 ここでは、予め用意されているオントロジー fam: family relation ontologyに基づいてグラフを作ります。
メインメニューからシステムオントロジを開きます。
縁が点線になっているノードは実はこのハイパーノードの要素ではなく、 「ダミーノード」と呼ばれます。 また、ノードの縁がピンクになっているのは、 その最新の内容が未取得であることを表わします。
同じくプロジェクトオントロジーを開きます。
システムオントロジーの中の ontologies ノードをダブルクリックしてこのノードを展開します。 背景が緑色になっているのは、 このノードが現在作業中のプロジェクトに含まれていないということです。
ontologyの中にはいろいろなオントロジーが含まれています。 今回は家族関係を記述するので、これらの中から fam: family relation ontology をプロジェクトオントロジーに コピー&ペーストします。
ドラッグ&ドロップでプロジェクトオン トロジに移動(カット&ペースト)すると、 ontologyノードからfam: family relation ontologyが削除されてしまうので注意して下さい。
カット&ペーストしてしまった場合は、 (Ctrl-Z)または (Shift-↓)を実行して下さい。
fam: family relation ontology を開いてこのオントロジーの中味をダウンロードして下さい。
ダウンロードが終わったらを実行します。
しないと、 後述のクラスの変更などができません。
以下のようなことを表わすグラフを作成しましょう。
fam: family relation ontologyでは、以下のクラスと属性(プロパティ)が定義されています。
まず、サザエを妻、フグ田マスオを夫とする夫婦を作成します (このノードを便宜上「フグ田夫妻」と呼びます)。 その空ノードのクラスをfam:MaritalCoupleに変更します。
ここでは夫婦を空ノードにしていますが、 他の種別にすると次のようなことができます。
このようにリンクの終点でないノードのタイプとしてあるクラスを使うには、 そのクラスの「出現」属性の値が`Free'でなければなりません。
次に、この夫婦ノードを他のノードと関連付けます。
夫婦は必ず夫と妻を含みます。 fam: family relation ontologyではこのことが定義されているので、 で夫と妻に相当するノードおよびそれらと夫婦ノードとの関係が簡単に作れます。
生成された「妻」ノードのテキストをサザエにします。 「妻」ノードを長クリックしてテキストカーソルを作り、 テキストを入力して下さい。
同様に、空ノード夫をテキストノードフグ田マスオに変更します。
以上でフグ田夫妻ができました。
この夫婦の間には、子供(タラオ)がいます。 フグ田夫妻ノードのコンテキストメニューから を選択すると、 フグ田夫妻を始とするリンクとその終点のノードが生成されます。
図のように人ノードが子リンクで結ばれていない場合は、 ノードとリンクをそれぞれ手動でノードを人、 リンクを子にして下さい。
また、タラオは男なので、人ノードのクラスを人から男に変更し、さらにテキストノードに変更して名前を入力します。
同様にして磯野家のグラフを作成します。
磯野夫妻とサザエの間の親子関係を表現するため、前者から後者への子リンクを作ります。 たとえば、CtrlキーまたはShiftキーを押した状態で磯野夫妻、サザエの順にノードを選択しておいてCtrl-Mでリンクを作り、そのタイプを「子」に設定します。
これで所期のグラフがきました。 さらに、普通の家系図風に配置を変更することもできます。
この内容を後で使いたい場合は、 を実行してプロジェクトファイルを作ります。